保湿のスキンケア(角層療法)

保湿のスキンケア(角層療法) の重要性について

東北大学の田上、田畑両博士らは、保湿剤を長く(数ヶ月)塗り続けると、やめても保湿効果がその先2週間以上持続する現象を見出し、有効な保湿剤による角層のケアが生きた細胞の層である表皮に良い影響を及ぼすことを“角層療法”と命名しました。このことから、当院では炎症の無い皮膚にも有効な保湿剤によるスキンケアを持続してもらい、健康な皮膚を保つような治療方針としています。

特に、乳幼児では保湿の重要性が再認識されています。
国立成育医療センターの斉藤先生や大矢先生のグループが、保湿のスキンケアがアレルギー疾患の発症を予防することを科学的に実証し、最も権威のあるアレルギー学・臨床免疫学の雑誌で論文発表されました(JACI,2014 Oct)。
タイトルは、“新生児期からの保湿剤の使用がアトピー性皮膚炎を予防する“です。
アトピー性皮膚炎の発症が卵の食物アレルギーの発症と関連することも確認したとのことです。
赤ちゃんの時から適切に保湿のスキンケアを行っていけば、アトピーが予防でき、その後の食物アレルギーを含めたアレルギー疾患の発生予防にとって非常に有利だ、ということを初めて裏付けたのです。当院では炎症のケアと同時に保湿のスキンケアも重視しています。

スキンケア(角層療法)の具体的方法

医学的に保湿効果が確かめられている製品であれば使い心地のよいものを選択してかまいません。
保湿剤の使用量は大人の人差し指、第一関節分を、体の手の平2枚分の面積に使用します。容器の場合は大豆一粒がそれに該当します。保湿剤の塗る回数、タイミングについては夜は入浴後すぐ、可能なら朝も行います。保湿したあと、皮膚炎の部位に軟膏を重ね塗りします。

スキンケア(角層療法)の注意点

湿疹が改善してもしばらく保湿のスキンケアを続けることでお肌の健康状態を維持しましょう。本来皮脂の分泌の多い顔面は過度な保湿によってニキビや酒さ(赤いポツポツ)の原因となりますので注意しましょう。

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